【4分間のマリーゴールド】これまでのあらすじ
救命救急士として働くみこと(福士蒼汰)は、人と手のひらを合わせると、その人の最期の時が視えるという能力を持っています。
その運命を変えようにも、いつも視たとおりのビジョンになってしまい、落ち込むみこと。
そして、長年想いを寄せている義姉の沙羅(菜々緒)の余命が1年後ということを知り、絶望してしまいます。
同じ頃、沙羅もみことのことを想っていたことがわかり、2人は両想いになるものの、レン兄(桐谷健太)に反対されてしまいます。
もちろん、沙羅への想いは本気なものの、沙羅のためにどうしたら良いか、沙羅の余命のことを家族に話すべきか悩む日々に、レン兄の友達のひろちゃんに背中を押されます。
沙羅本人に余命のことを知られてしまい、余計にどうしたらよいか悩んでしまいますが、みことは沙羅への素直な気持ちをすべて伝え、プロポーズしたのでした。
【4分間のマリーゴールド】3巻の登場人物
【花巻 理津】はなまき りづ(麻生祐未)
花巻家の母。(みことの父の再婚相手)
世界を飛び回るフリーカメラマン。
子どもたちが大きくなってからは家を空けることが多くなっている。
冷静に物事を見られる人。
これまで会話の中には出てきていましたが、3巻で本人登場です。
レン兄の友達のひろちゃんの師匠でもあるカメラマンのお母さん。
ほとんど家にはいなくて、世界を飛び回っています。
そんなお母さんの自由なところも理解している花巻家の家族。
藍のクールというか、落ち着いているところは、いつも物事を冷静に見ているお母さん譲りなのかもしれません。
【4分間のマリーゴールド】3巻(最終巻)のあらすじネタバレ
『4分間のマリーゴールド』3巻 読み終わってからずっと余韻に浸ってぃす。とても優しくて、綺麗なお話で、絵も温かみがあって素敵の一言です。役割があれば生きれる理由になるって、納得です。単純ですが、なるべく毎日楽しく生きるたらいいなって改めて思いました。#4分間のマリーゴールド #キリエ pic.twitter.com/1z7wlWm7Vv
— Riorio (@Riorio_act) April 12, 2018
結婚の報告
『沙羅の夫としてこれからは生きていきたい』というみことに、みことのお嫁さんになれたら一生幸せだと、プロポーズを受けた沙羅。
そして、みんなに結婚の報告をします。
まずはレン兄。
好きにしていいと言ったけど、まさか結婚するとは。と言うレン兄でしたが、2人の決めたことに賛同してくれました。
また、みことの父親からのはなむけの言葉もくれ、みことに父親が遺してくれた大切なものがまた一つ増えました。
次に弟の藍。
みことが高校生の時に、落ち込んでいると迎えに来て声を掛けてくれたレン兄のように、藍を迎えに行きました。
みことが迎えに来たことには驚いた藍でしたが、結婚の報告については特に驚きもせず、その夜はご馳走を作ってお祝いをしてくれました。
最後に、帰国したお母さんへ報告。
2人のことだから、2人で決めなさいというお母さん。
義理とはいえ姉弟だからとか、世間の目がどうとかそんなことは一つも口にせず、沙羅の名付けの由来となった木の話をしました。
『永遠にあり続けてほしいと願うほど綺麗な聖なる木』そんな名前のついた沙羅を嫁にするんだから大切にするよう、みことに伝えました。
もう一度、プロポーズ。
結婚する、と決めたものの籍は入れなくてもいいのでは?という沙羅。
一緒に暮らしているのだし、これまでと特に何が変わるわけでもないからと。
27歳の誕生日にこの世を去ってしまうことがわかっているからこそ、自分がいなくなってからのみことに何も残らないように、孤独にしてしまわないようにと、沙羅は考えていたのでした。
一方で、根をつめて作品作りに没頭する姿を見て、自分には何も残したくないという反面、自分の生きた証を残したいのだろうと感じたみこと。
想いを伝えてプロポーズをしたけれど、どこか沙羅に気を使わせてしまっていることに引っかかっていました。
それは、やっぱりどこかで孤独になるのが、沙羅がいなくなるのが怖いと思ってしまっていて、それが沙羅に伝わってしまっているからだと気がついたみことは、すべてひっくるめて前に進むことを決意しました。
みことの父親の形見の指輪を、きっと守ってくれるからと沙羅に贈り、ちゃんと籍を入れよう、と改めてプロポーズ。
沙羅との楽しい時間があれば、孤独にならないからと気持ちを伝えました。
結婚式の準備
お母さんが帰国してすぐに、早速結婚式を挙げようという話になり、両親が結婚式を挙げた古い教会で挙式することに決まります。
2人でドレスを見に行く日の朝、家の前で集合写真をとる花巻家。
子どもたちの写真を撮って、お母さんは『なんだか幸せね』と呟きます。
ドレスを選びに向かう車の中、みことは勤務中に救急車の中での出産に立ち会い、その子の名付け親となった話をします。
残念ながらその子の母親は亡くなってしまいましたが、名付ける際にこれまで助けてきた人、救えなかった人たちを思い出し、”人は人の中で永遠に生き続ける”というのは、綺麗ごとなんかじゃないと思うようになったと話します。
これまで自分の無力さに打ちひしがれてきたみことでしたが、そう思うことで、自分が救命救急士としてやっていることにも意味があるのかもと、自分の役割を見出すことができたのでした。
信号待ちで車を止めた沙羅は、『わたしは永遠に生きられるね』と言いますが、
そこへトラックが突っ込んできてしまいます。
沙羅を救いたい
トラックが突っ込んできて一瞬気を失ったみことですが、目を開けると隣には血を流して気を失っている沙羅がいました。
焦るみことでしたが、冷静になるよう自分に言い聞かせ、車から沙羅と、トラックから運転手を車外へと救出。
すると沙羅が目を開け、『大好き』とみことに伝えますが、その直後、再び気を失い呼吸が止まってしまいます。
呼吸が停止してから2分以内に蘇生を開始すれば、助かる確率は90%。
沙羅を死なせない、救うんだと、みことは心肺蘇生を続けました。
駆けつけた救急隊に容態を伝え、一緒に救急車に乗り込みます。
沙羅と手のひらを合わせてみますが、その時みことには何も視えませんでした。
そして病院へ搬送されるも、沙羅の意識は戻らず昏睡状態のまま。
みことの視たビジョン通りになるとすると、誕生日までの約2ヶ月、沙羅はこのまま目を覚まさず、最期を迎えることになります。
仕事の合間を縫って、沙羅の元へと通うみこと。
たくさん沙羅に話しかけます。
そして沙羅の誕生日の前日、みことは沙羅の描いていた大作を見つけます。
そこには、マリーゴールドの花とみことが描かれていました。
涙が溢れてくるみこと。
自分が救命救急士になるきっかけをくれたのも、生きる意味を見つけられたのも、沙羅のおかげ、沙羅がくれた言葉があったからでした。
沙羅の27歳の誕生日
みことはマリーゴールドの花束を持って病院へと向かいます。
みことの視た沙羅の最期について話したのは、レン兄だけ。
病室へと向かう途中レン兄が、『今日か。』と言い、沙羅は幸せだとみことに話します。
そこへ、沙羅の病室からお母さんが走ってきました。
沙羅の元へと駆けつけるみことに、先生が心肺蘇生を始める時間によって助かる確率が決まると話し、『あなたがそばにいてよかった』と言いました。
ついにその時が来てしまったと胸を痛めていたみことでしたが、なんとそこには、目を覚ました沙羅の姿があったのです。
1年後
1年後、花巻家には平穏な暮らしが戻っていました。
リハビリを続け、歩けるようになるまでに回復した沙羅。
1年越しに、2人は結婚式を挙げることになり、ひろちゃんも駆けつけてくれました。
父親のように、涙を流すレン兄と祝福してくれる家族。
そこには、本当に幸せそうな花巻家の姿がありました。
そして、”手を合わせると最期が視える”というみことの能力は事故の日から消えたのでした。
【4分間のマリーゴールド】3巻の感想
これまで、みことは救命救急士として、事故の現場に駆けつけて人々を救ったり、救えない現実に絶望したりしてきました。
その為、沙羅は27歳の誕生日の日に何か事故に遭って、命を落としてしまうのだと個人的に思っていました。
そしたら突然、余命の日の数ヶ月前だって言うのに、トラックが突っ込んできて、衝撃。
、、えっ?
余命の日はまだ先と思っていたから、なんというか油断していてこの展開にはびっくりしました。
きっとみことも、同じように感じたのではないのでしょうか。
家の前でみんなで写真を撮ったときに言ったお母さんの、”なんだか、幸せね”という言葉は、嵐の前の静けさというか、この後やってくる展開の前に家族みんなで幸せを噛みしめた瞬間だったのかなぁなんて、後から感じました。
そう思うと余計に切なかったですね。
そして、余命の日である沙羅の誕生日の前日に見つけた絵が、みこととマリーゴールドの花の絵だったことにも涙。
しかも、沙羅が描いたみことの絵は、救命救急士として覚悟を持った目をしているように見えました。
きっとみことはここで、沙羅の最期を覚悟したんじゃないかなぁ。
これまでみことの視る最期の瞬間はずっと覆されずにきていたので、わたしも沙羅が亡くなる事を覚悟しながら読んでいました。
なので、沙羅が目を覚まして、無事結婚式を迎えられるというハッピーエンドの結末には、本当に驚かされましたね。
沙羅の病室で先生が掛けてくれた『あなたがそばにいてよかった』という言葉に、これまでのみことの救命救急士としての経験や、努力してきたことや救えない命に苦悩した日々が、無駄じゃなかったと報われたような気がして、なんだか嬉しかったというか、ホッとしました。
また、事故から1年後の花巻家で、レン兄の読む新聞に、過去にみことが助けたラグビー選手の記事が載っていました。
当時みことの視たビジョンは救われない命でしたが、みことの緊急処置と搬送先の病院の選択により、無事助かりラグビーを続けていた、ということがわかります。
みことは、自分の視てしまうビジョンをちゃんと覆して、人の命を救っていたのでした。
この記事、みことも見たかなぁとちょっと期待。見てくれてたらいいな、と思いました。
まとめ
【4分間のマリーゴールド】の最終巻である、原作漫画の3巻のネタバレと感想を紹介しました。
予想を超える展開に、いい意味で裏切られましたが、本当に素敵なお話でした。
ドラマも、涙の末にこんなにほっこりするような結末になるのか、すごく楽しみです。